チャラ男、美少年、ワイルドイケメン、清維の順に話してくるが、それよりも。
くるっと着物の少女の方に身体を向ける。
「事実よ綴」
「…」
「お兄様が手を出す女男みーんな頭悪そうでアホみたいにお兄様を崇めているの。見てたらムカついてツイね」
「…」
「綴があの女…姉小路里美に傷つけられたのは、間接的とは言え私のせいと言えるかもね」
「…」
「でもお兄様も悪いのよ?気もないのに取っ替え引っ替えするなんて、感情のある人間のすることじゃ、」
「…なんだね」
「ん?」
それよりも。
「妃帥って言うんだね」
名前やっと分かった。ちょっと嬉しい。
「ーーーそういえば名前教えてなかったわね。天條妃帥っていうの」
「うん」
「…他に言うことないの?」
私の嬉しそうな顔に、着物の少女こと妃帥ちゃんは至極不思議そうに首を傾げた。
「何が?」
「だって綴が刺された原因は私ですって言ったもんなのよ」
「あー…そうだったね」
「何よそんな話あったねみたいな言い方」
「だって、私が姉小路先輩と天條君の間に勝手に首を突っ込んで怪我しただけだし」
「…」
「恋愛って結局は恋愛している2人の問題で、それ以外は部外者だと思うし、2人の間で話しが済んでいれば私が口を出すこともないよ」
1番被害受けた私が言っているわけだしね。
それに恋愛は1人じゃできない。2人いて初めて始められる。始められるってことは終わりにするのも2人じゃないとだめっておばあちゃんが言ってたし。



