過つは彼の性、許すは我の心 壱



 ねえ、聞いて、聞いてよとせがまれている気がして、自然と言葉を待ってしまう。

 花も嫉妬する様な、熟れた柘榴の様な口唇が開く。

 それは、決定的な言葉だった。


「ーーーやっと死んでくれた!」


 あんなに美しくウットリとする声が、恐ろしい言葉を吐く。

 鳥兜の花は散り、場は混沌と化した。



 ここからだった。

 彼等と私が経験する壮絶な物語の始まりは。