ねえ、聞いて、聞いてよとせがまれている気がして、自然と言葉を待ってしまう。 花も嫉妬する様な、熟れた柘榴の様な口唇が開く。 それは、決定的な言葉だった。 「ーーーやっと死んでくれた!」 あんなに美しくウットリとする声が、恐ろしい言葉を吐く。 鳥兜の花は散り、場は混沌と化した。 ここからだった。 彼等と私が経験する壮絶な物語の始まりは。