「ああ大丈夫です!少し安静にしていれば治るので、人様の薬まで貰うなんてそんな!」
ただでさえ服とかアクセサリーとかもうお腹一杯なのにこれ以上貰ったら胃に穴が空いちゃう!
駄目絶対!お薬!そんな気持ちで断るが、
「ですが…」
チラリと男の人は獅帥君を見る。
獅帥君は「…綴がいいと言っているならいい」と私の代わりに断ってくれた。ホッとしましたよ。
男の人は立ち上がり、獅帥君に「詳しい検査はしていないのでハッキリとは言えませんが、今の所は何も問題ないかと」と簡単に私に異常が無い事を伝えた。
「悪かったなわざわざ呼んで」
「いえいつでもお呼び下さい…私も凌久の友人で、妃帥様のミケでもある方にはお会いしてみたかったので」
丁度良かったと朗らかに笑ったその人の言葉にん?となる。
「凌久君?」
「ああそう言えば自己紹介が遅れました」
彼は私に向き直ると、恭しく一礼する。
「土師圭三郎です。天條家のかかりつけの医師をさせて頂いていて、一応凌久の叔父にあたります」
柔和に微笑む姿は、何処となく凌久君の笑う姿に似ていて、この人も間違いなく美形の部類だと思わせる容姿だった。
「は、初めまして唐堂綴です。凌久君とは生徒会で一緒で、仲良くして貰っています」



