無理矢理入れられた場所に、あの子はいた。
あの子と最後に会ったのは、私自身があの子と向き合う事を諦めたあの日…私の事を虐めるグループに加担して私を虐めた時以来だった。
どうして虐めに加担したのか理由が分からず、加担した彼女に怒りが湧いて、率直な言い方で彼女を拒絶し、それ以来彼女も私の前に姿を現さなかったが、
『何しに来たの?』
肌の露出が多い服装を着たあの子は、ニヤニヤとするガラの悪い男女を両脇に置いて高慢に言い放った。
未だ処理し切れない怒りはあったけれど、その彼女の変わり様に嫌気が刺していた私は『心配している』と言うに止めたが、
『今の聞いたか?』
『心配しているだって〜!』
『ウケんだけど』
『ギャハハッ!』
周囲にいた男女数人は好き勝手言いながら嗤い初めて…少しでもあった彼女への情も、スッカラカンになった。
もうそう言う空気も嫌で、帰ろうと踵を返した瞬間、
『待ってよ!』
彼女に引き止められる。
何故だか必死な彼女は『どうして来たの?』と私の手を握る。
『…本当に心配したからだよ』
自分でも心の伴わない言葉だなあと思ったけれど、直す気も起きなかった。
だって彼女から香る色んな香水の匂いとか、露出した肌から見えるキスマークの跡とかに、嫌悪に近い感情が湧き出していて、早く彼女から離れたかったから。
でも、彼はまだ彼女を好きでいる。



