過つは彼の性、許すは我の心 壱


「神様になんて、ならないで」

「…」

「何も出来なくてもいい、綺麗じゃなくても、頭が良くなくても」


 俯いていた顔を上げると、困惑しきった彼女の顔。

 名も知らない彼女に、言え。


『私はずっと、綴を、綴だけが、』


 言うんだ。

 
「ーーーそのままの貴方が、私は、欲しい」


 そう、絞り出す様に言った。


「…」

「…」


 私と彼女以外の2人もいるはずなのに誰も喋らず、状況が動くのを待っていた。

 長かったような、短かった様な。

 口火を切ったのは、


「私、」


 目の前にいる彼女で。


「…されたの?」

「ん?」


 彼女はそっと自身の白い頬に両手を当てて。


「私、……………されたの?」

「んん?」


 肝心な部分が聞こえない。


 でも、今度はしっかりとした声で聞こえた。


「プロポーズされたの?」

「…んんん?」


 聞き間違いかなぁ?あれぇでも私何て言った?


『ーーーそのままの貴方が、私は、欲しい』


 言った、結構プロポーズっぽい言葉言ってるよ自分。

 
「ああ綴!」

「うぎゃ」


 心の中でのスーパーローリングする私の腹部にトライする着物の少女。


「いや待ってあの、」

「本当にいいの?私で?」


 花もはじらう乙女の頬を赤く染めて、私の頸に両手を掛けて見上げる着物の少女。

 その可愛らしい仕草に、私の頭が限界突破した。