「神様になんて、ならないで」
「…」
「何も出来なくてもいい、綺麗じゃなくても、頭が良くなくても」
俯いていた顔を上げると、困惑しきった彼女の顔。
名も知らない彼女に、言え。
『私はずっと、綴を、綴だけが、』
言うんだ。
「ーーーそのままの貴方が、私は、欲しい」
そう、絞り出す様に言った。
「…」
「…」
私と彼女以外の2人もいるはずなのに誰も喋らず、状況が動くのを待っていた。
長かったような、短かった様な。
口火を切ったのは、
「私、」
目の前にいる彼女で。
「…されたの?」
「ん?」
彼女はそっと自身の白い頬に両手を当てて。
「私、……………されたの?」
「んん?」
肝心な部分が聞こえない。
でも、今度はしっかりとした声で聞こえた。
「プロポーズされたの?」
「…んんん?」
聞き間違いかなぁ?あれぇでも私何て言った?
『ーーーそのままの貴方が、私は、欲しい』
言った、結構プロポーズっぽい言葉言ってるよ自分。
「ああ綴!」
「うぎゃ」
心の中でのスーパーローリングする私の腹部にトライする着物の少女。
「いや待ってあの、」
「本当にいいの?私で?」
花もはじらう乙女の頬を赤く染めて、私の頸に両手を掛けて見上げる着物の少女。
その可愛らしい仕草に、私の頭が限界突破した。



