過つは彼の性、許すは我の心 壱


「まあ、な…」


 もしかして凌久君とその原因が関わっているって事?

 曖昧に濁したって事は、私にも知られたくないのか、それともどう説明していいのか分からないのか。

 何しろ話は終わりって事なのか、凌久君はそれ以上その件のついて触れる事は無く「…つづ。今までも色んな奴に警告を受けてる思うけど、俺のは最終警告や思え」と重々しい口調で伝えた。


「俺は今土師の話だけしたけど、きっと他の五曜家でもこないな話沢山ある。天條を中心にしてな」

「…」

「妃帥は獅帥のパートナーとして公に出る事になったら、身の安全は図れるって言うとったけど、俺はそう簡単に行くとは思わへん」

「…凌久君はどうしてそう思うの?」


 質問ばかりの私の伺う様な視線に、私にも分かる様に答えてくれた。


「俺も今最短で出来る事で言うたら最善ではあるとは思てる。そやけど長期的に見たらリスクの方が高い」

「リスクの方が高い?」

「つづに手え出したら天條獅帥黙ってへんって思わすのが、今回取る方法なんは分かるな?」

「うん」

「その内獅帥のミケとちがうと知る奴も現れる。ほんならつづの事を調べ始める…つづにも調べられたら痛い部分あるやろ?」


 その言葉にビクリと身体が揺れた。