過つは彼の性、許すは我の心 壱



 四葉さん姉妹のどちらかが結婚して姓が変わったのか…駄目だ混乱してきた。


「…そうか、それは大変だったね」

「いえ別に」

「妃帥のシンカンになったんだから、君もここでゆっくりするといい」

「ありがとうございます」


 ぼうっと考えていれば、2人の何処か白々しい業務的な会話が終わっていた。

 匡獅さんからすれば、天條を怒らせたらしい土師に思う所もあるし、凌久君も何かしら天條に思う所があるみたいだったし、こんなものかとも思うがやはり私の頭は謎のモヤモヤに覆われている。


 土師家は一体天條家に何をしたのか、凌久君の天條家に対する思う所って?


 器に綺麗に彩られたアイスは、スッカリ溶けて跡形も無くなっていた。

 この日は微妙な空気感の中、改めて匡獅さんに謝られた後に食事会は終了した。