過つは彼の性、許すは我の心 壱


 嫌われた理由なんて普通面と向かって聞くもんじゃないけれど、これ以外に共通の話題がないからしょうがないし、私自身結構気になっていると言うのもある。


「…こう言うと誤解されるかもしれないが」


 そう言いながら、肉の切れ端を食べていたフォークを置く、若干言い辛そうな匡獅さん。

 ここに来て更に言い辛い事なの?ここに来て私パンドラの箱開けちゃった?と不安になった。


「あの、」

「君のお祖母様…章乃(あきの)さんは、」


 止めようかと思ったら、匡獅さんは普通に話し始めてしまう。

 しかもおばあちゃんの事だし、まさかそう言う関係でしたって言うんじゃ、


「よく女子生徒達の恋愛相談を聞く事が多くて、特に私と深い付き合いになった女子生徒達の相談を聞く内に良くは思えなくなったみたいで、何度か嗜められたよ」


 良かったあ…匡獅さんの唯のクズクソエピソードだった。(獅帥君達の心情はさておき)安心安心。

 安心したせいで、


「匡獅さん結構酷かったんですね〜。章乃さん、人の恋愛の事でとやかく言う事って意外と殆どなかったんですよ。本人達の責任だって言って。それを嗜めるって事は余程酷い捨て方したか、扱ったか…。いやあ流石は獅帥君のお父さんですねっ!」


 よ!この女泣かせ!と悪気無く言ってしまった。

 あ、やっちゃった…と思った瞬間、