「すまんすまん」
娘に嗜められる父親はよくある家庭の光景なんだけど、うむむ…この違和感なんて言えばいいのか。
そんな事を考えていたら、
「しかしよく君の祖父母が許してくれたね」
「…祖父母ですか?」
突然の言葉に思考が途切れる。
両親ではなく、何でおばあちゃん達なんだ?
匡獅さんはスッと目を細めて、
「本当によく似ているよ」
と見定める様な瞳で私を見る。
そんな瞳で見られる様な覚えが無く、困惑していれば。
「眼差しがお祖父様そっくりだ。決して物言わないのに、私の事を淡々と観察していて、しかも的確だった」
「おじいちゃんですか?」
しかもおじいちゃん?
私がちんぷんかんになっていると妃帥ちゃんが「お父様は綴のお祖父様達とお知り合いなの?」と聞いてくれた。
「ああ知り合いだよ。学園にいた時は先輩だった」
「先輩!」
思わず言葉が飛ぶ出るのは許して欲しい。
妃帥ちゃんも「仲が良かったの?」と話に食い付いてくれる。私の代わりにどんどん聞いて欲しい。
「そうだなあ…」
匡獅さんはいつの間にか来ていたオードブルに手を付けながら、難しい顔をしている。
出た言葉が、
「いや嫌われていた。と言うか軽蔑されていたね」
「…まあどうして?」
そりゃあ言い辛いねって言葉で。



