過つは彼の性、許すは我の心 壱



 私は変じゃないのか、変なのか白黒ハッキリつけたいとこなんだけど。

 そう思っていれば、


「カズミはどう思う?」


 くるりと妃帥ちゃんが、存在感を消していた(格好は相変わらず執事服)カズミさんに問い掛ける。

 カズミさんは妃帥ちゃんに言われて、私を見つめた。

 期せずして見つめ合う私とカズミさん。


「…」

「…」


 カズミさん眼鏡の先の瞳がやや見開かれ、何て言われるのかとごくりと唾を飲み込む。


 初対面が銃カチャリ…だったもの。

 どうしよう合ってなさ過ぎ、妃帥お嬢様のお傍にいるの何て言語道断銃カチャリ…なんてまたされちゃう?

 頼むからスタンガンだけは…!とドキドキしてカズミさんを見返す。

 こう見るとカズミさんもしっかりとイケメンだよね。

 清潔感のある黒髪を乱れなくキッチリと整えているし、左目に付けられたモノクルも案外美麗な顔に合っているし、普通に目を惹く。

 物腰も柔らかだし、常にごく丁寧な振る舞いだから、目立つ執事服じゃなければ女の子を沢山引き寄せそう。

 下手したら近寄りがたい雰囲気の天條君よりモテるかも。

 少しだけ思案したカズミさんは、


「はい…とてもお似合いです。特に色合いが綴様と合っているのじゃないかと」


 と(妃帥ちゃんの手前だからかもしれないが)褒めてくれる。