何回圧倒されてんの?と言うぐらいボケっとその光景に目を奪われている私と「凄いなあ」とのんびりした感想しか言わない凌久君。
「父から任された仕事の処理をする時、何か話し合いがあった時はこの部屋を使う」
ふんふんじゃあ仕事部屋兼談話室的な感じかな。
ぐるりと見回した後に「次はこっちだ」と室外へと出た後、更に別の扉の所まで歩いて行き、鍵を使って部屋に入る。
「ここは俺の寝室だ」
「ほう…」
先程の部屋と変わらずな豪華さだが、1番気になったのは、
「天蓋付きベッド…!」
乙女の憧れ!と大興奮しながら、部屋の中央にでんと存在感を露わにした天蓋付きベッドに近付く。
透けない濃淡の厚みのある赤いカーテンに覆われたベッドは、うひゃあとベッドにダイブしたい程のふっくら感、肌触りの良さそうなシーツと掛け布団。
お姫様系ではないが、イメージにある洋館の素敵なベッドそのもの過ぎてテンション爆上がりだ。
「そんなに珍しいものか?」
「珍しいよ!」
「普通の高校生はこないな所で寝えへんわな」
流石に男の子のベッドにごろごろ出来ないけど、後でこっそりごろごろしちゃおうかな、ぐふふ…なんて思っていれば、
「妃帥の部屋にもあるぞ」
「え!そうなの!?」
獅帥君は頷くと、ベッド近くにあった扉の前でノックする。
「妃帥入るぞ」



