「そもそもミケに、私達が口答えするのが可笑しいのです。時代が時代なら一族郎党打首にされてもおかしくない」
「う、打首?」
私はやっぱりタイムスリップして江戸時代に来たんですか?
彼女が私の手を包む力が強まる。
「綴様。私は愚かにも貴方は巻き込まれた被害者だと思っていて、妃帥様が貴方を選んだ理由を考えていませんでした」
「はあ…」
実際半分以上そうなんですが。
突っ込みしたくても、四葉さんの輝かしい存在を見つめる瞳と、絶対に逃がさないと言わんばかりの握り締める手は、私を怖気させるには充分で内心タジタジで何も言えない。
でも、私の心の内何て露知らずに四葉さんの勢いは止まない。止められない…何のCMか思い出せない。
阿呆な私を置いて四葉さんは「ですが、先程一歩も退かずに妃帥様…オオミカの為に立ち向かった貴方はやはり選ばれた人」と更に圧をかけてくる。
「ここに誓います。天女目四葉は今後何があろうと貴方のお力になると」
「はあ…!」
武士が忠誠を誓うに値する主をを見つけた時みたいな目で見るのをやめてほしい。
て言うか、地味に手が痛い、痛いっす!
嫋やかで気配りの出来る大人な四葉さんのイメージが、私の中で剛力嫋やか忠臣蔵美女になりかけた時、
「つづドン引きしてるさかい離れたれ」
漸く凌久君がストップをかけてくれた。



