そう言って毒づく彼女達の視線が、私に突き刺さる。
あまりの事に四葉さんは絶句しているし、凌久君も顔を見ていないが絶対に怒っているのが分かる。
私はと言うと…………良い大人がよくもまあ呆れるわとしか思えなかった。
ビックリだよ、大奥って本当に合ったのか。タイムスリップでもしましたっけねえ私、と言いたくなる様な彼女達の愚弄はむしろ感心した。
ああでも最近るり様軍団からも同じ扱い受けたっけ。
嫌味のグレードは上がってはいるし、これから陰湿になりそうな感じもひしひしと感じる。
ここでさめざめと変な虫が泣けば彼女等は大いに楽しいのだろうけど。
『不良品』
るり様の時と同じ。
これ言われて黙っていられる程、大人にはなれていない。
私が前に少し出ると「つづ」と凌久君に止められるが、私は任せておけと視線で制した。
天女目春日を前にするとやっぱり圧迫感もあったが、先程の怖さとかはなかった。
「初めまして天女目春日様。唐堂綴と申します」
「…」
まあ答えないでしょうね。
「漸くお目に掛かれましたね。もしかして何かあったんじゃないかと思いましたが、ご壮健そうで何よりです」
「…」
私の漸くを強調した言葉に、少しだけ天女目春日の眉がピクリと動く。



