過つは彼の性、許すは我の心 壱



「そ。神様の祀られてる場所や持っとったとされる物やらって、特別感やら、ご利益やらありそうに見えへん?」

「あー…確かに」


 神社とかお寺とか、もっと言えば島とか、そう言う神話が残っているもんね。

 天條君達を神様として考えるなら、そんな彼等に選ばれればるなんて!ウチの子最強!我が家の座敷童子!なんてなりかねないのか。


「選ばれたシンカン達は、オオミカ様に生涯仕えなければいけない反面、シンカンの子供を輩出した家は、その子の親だけでなく、周囲にも良い影響を与えますし。その家の家業にはかなりプラスになりますね」

「へえぇ…」


 それはまた凄い。


「天條では親より上扱いになるさかい、笑えるわな」

「…実際彼等がいる事で他一族より繁栄を約束されますし、彼等自身も生涯決して困らない高待遇を受け続けることになりますから」


 凌久君はさもくだらないと言った風に、四葉さんは困った風に、シンカンをそう評した。


………少しずつピースが揃っていくが、まだ足りない。

 何がどう足りないのかと言われれば、ハッキリとは言えないけれど、ボンヤリと分かって来た気がする。


「シンカンについては大体以上となりますが、他にご質問とかあれば」

「大丈夫です」


 うん、とりあえず後回しだな。

 次の説明の方が私にとっては大事だから。


「ーーーでは、ミケについてお話ししましょう」