凌久君がいてはくれているし、私も表面上は平気そうな顔をしているが、暴力を平気で手段にしてくる得体の知れない人達が、私の周囲に潜んでいる事実は普通に怖いし、その彼等の行動の理由は天條君達と来ている。
何処かで四葉さんはまだ天條君側の、お茶を運んで来た人の様に私を見ているのかと思っていたのかもしれない。
でも今切実に伝える四葉さんに嘘は見えないし、当たり前に他者の心配をしている様にしか見えなかった。
その当たり前に心がジーンと暖かくなる。
息を吸って、
「…まだ知らないことが多いから直ぐに慣れなかったり、迷っちゃうかもしれないけど、四葉さんの言う様に頑張りたいです」
と、私なりの言葉で伝えた。
「ありがとうございます」
感謝を述べながら四葉さんは自身の胸に手を合てて、ホッとした表情になる。
「話横道に逸れすぎや」
「そうですね、私とした事が」
「だ、大丈夫です!凌久君…もう少し優しく」
「ここでつづ以外の人間に優しゅうしてどないすんの」
またそんな事言って!とメッ!と言わんばかりに凌久君を諌めていれば、
「ふふ…いいんですよ綴様。凌久に誰か大事な人が出来たって事だけでも、私にとっては嬉しい事なんです」
私達のやり取りを暖かく見守っていた四葉さん。
大人な女性の前で子供みたいなやり取りをしていることに恥ずかしさが込み上げてきた。



