これこそポカーンって感じ。
思われただけってじゃあ、天條君達が偶々具合が悪くて渋い顔した時に、近くにいた誰かが、周囲の人にアイツ何やってんだよ、近づかないようにしよ、天條様達に対してなんたる無礼な!ってなるって事?
しかもそれが1人2人単位でなく、大勢となって石を投げ始めたらって考えると確かに恐ろしい。
1個や2個投げられたら擦り傷だけど、100個も200個も投げられたら命に関わる。
学校で天條君への扱いが腫れ物みたいになる理由が分かった。
私今までよく無事だったなあと思えば四葉さんに「綴様」という硬い声に意識が現実に引き戻された。
「誤解しないでいて欲しいのですが、それは周囲が勝手に考えて行動しているだけなんです。なのでどうか、綴様自身で彼等と向き合って欲しいんです」
四葉さんのことじゃないし、ましてや家族でもない。
でも天條君達を思った、切実な思いが込められている言葉。
私にはまだ見えない彼等の事をよく知る四葉さんが紡ぐ言葉は、ここ最近出会った天條関係者の中で1番親身で暖かい言葉に聞こえた。
ーーーここ最近激動の数ヶ月で、可笑しな考えを持った人達と関わらざる得ないこともあって、そんな中でも支えてくれる人がいてくれることに毎日感謝しつつ、ここにも気持ちはアウェーな場所に挑む気持ちで来ていた。



