過つは彼の性、許すは我の心 壱


「…ああ言うのがわんさかいると思うと嫌になるな」

「綴様、申し訳ありません」


 これから意味のない見下しや格下判定があるのかとゲンナリする。

 けど、もうね。


「…何か色々考えていたら先進まないし、どんどん行こう!」


 ああ言うのは構ったり、反応するとキリないし。


「…そうやな。あないなん一々相手しとったら身保たへんわ」


 うんうん頷くと「私の方から注意させて頂きます」頭が痛いと言わんばかりに額を押さえる四葉さん。

 言われているのは私だけど、四葉さんの方が大変そうに見える。

 ごほんと一度咳払いした四葉さんは「どんな邪魔が入るか分からないので、さっさとすませましょう」と言った。


「ーーー初めにオオミカ様について」


 ここまで来るの長かったなあと感慨深くなる。


「オオミカ様が獅帥様達を指すことはご存知ですか?」

「はい、それは何となく」


 妃帥ちゃんが私のオオミカになるって言っていたよね確か。

 四葉さんは懐からメモとペンを取り出して、サラサラと書き始める。

 
「オオミカ様の語源となった漢字はこう書きます」


【大御神】と書かれた紙を私の目の前に差し出す。

 関係ないけど字が綺麗。


「この漢字はオオミカミと読みますけど、一般的には天照大神のことを指しますが、神への最上の敬称としても使われています」


 ほうほうと頷きながら、あれとなる。