そう、肌で感じた。
「初めから綴様には説明が必要ですよね」
「はい」
漸く話しをというところでーーーコンコンと扉がノックされる。
ズッコケはしなかったものの出鼻挫かれた…と思っていれば「…お入り下さい」と言う四葉さんの声掛けに女性が入って来る。
「失礼致します」
入って来た女性は四葉さんの様に着物を着ていて、銀製のトレーにお茶を載せて持って来てくれた様だった。
四葉さんの様に上品で美しい佇まい。
けど、
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
何だろう。
白い陶器に入ったお茶が目の前に差し出される。
ジロジロ見られている訳ではないし、他の動作に不備があった訳ではないんだけど、
「…いいえ、ミケ様がお礼を言うことなんてございません」
その私を見る目がーーー品定めされている様に感じるのは。
「では失礼します」
にっこりと微笑む姿とかは四葉さんによくに似ている。なのに、無機質で観察するかの様な冷たい眼差し。
微笑みで消しているが、その瞳が少し弓形に細められる。
その瞳には押さえきれない嘲笑と憐れみが見て取れるが、言葉や態度には最後まで出さずに、この部屋から退出する。
「何やあの女」
「…」
凌久君は不愉快そうに、四葉さんも眉間に皺を寄せた。



