………これは承諾しないともしかして天女目さんの立場に影響が出ちゃうのか?
貴方の教育が行き届かないから!とか言われちゃうのかもしれないと考えたら、受け入れざる得ないと思った。
「じゃあその…四葉さんでいいですか?」
これが限界ですと言う意味で彼女に伝えると「…分かりました」と納得してくれてホッとした。
そうだ。
「あ、私のことは名前で呼んでください」
呼び方で言うなら、苗字で様付けで呼ばれるのも心情的にキツい。
そう思ったんだけど「ミケであらせられる唐堂様をそんな…」と今度は四葉さんが困ってしまう事態に。
「お願いします。もし誰かに言われたら、私が命令しましたって言いますので」
「………では綴様で」
ううん名前に様付け…納得しましょう。
ここが妥協点か。
「名前なんてどうでも良うない?」
「そう言うけど今後も付き合いが長くなるなら、お互いやりやすい様にしておきたいし」
凌久君慣れているかもしれないけど、私は慣れてない。何故なら唯の小市民ですから。
「とう…綴様」
「はい」
改めてってと言う感じで居住まいを正して、四葉さんを見つめる。
座っていても天井から糸で頭の先をつられているような姿勢は、今までの柔和な雰囲気を消して私との会話に臨んでいる。
ーーー空気が変わった。



