過つは彼の性、許すは我の心 壱


 格式、序列、とぽんぽんと聞き馴染みのない言葉が出て来るが、恐らく私の為にかなり分かりやすく伝えてくれている。

 私が天女目さんより偉いってことになるけど、何で偉いのか分からないし、急に知らない年上の女性を呼び捨てにしろって言われましても…と思っていれば、天女目さんの次の言葉に衝撃が走った。

 
「ミケとは言わば、獅帥様達の花嫁に当たります」

「は、花嫁!?」


 大事な人って意味合いだと思っていたけど花嫁!


「あんだけプロポーズやら、お義兄はんやら言うとったやん」

「そうだけど!」


 冗談?と言うかノリみたいなもんだよ!と凌久君に大慌てで反論するが、反面天條君周囲の人達の言葉とか態度がそれっぽかったなあと思ってしまった。


『…どういうことって?』

『ミケって言っただろう』

『それが?』

『本気か』

『対策会議?』

『ミケが出るとこうなる』

『天條に…ミケに選ばれた女がどんなのかと思って来てみたら、こんなのだったとわね』

『久々にミケなんて出たもんだから、水城や木野島達も大変やろうな』


 うん…これで気付かないなんて私って本当に馬鹿だわ。

 
「簡単に言ってしまえば、この家で2番目に位が高いって言うことになります」


 天女目さんは、だから呼び捨てにしろって言いたいらしい。