着席を促されて凌久君が居る2人掛けのソファーに座った。
私が座ったことを確認した後、天女目さんもにこやかに微笑みながら座ったのを見て、なるほど私が座るのを待っていたのかと申し訳なくなる。
居住いを正すと朗らかな微笑みを無くして、真剣な表情になる天女目さん。
もしかして何かやっちゃった?やっぱり座るのを遅かった?とか、原因を考えてみるが検討もつかない。
私の心情とは裏腹に、
「ーーー先まずは先に謝罪を。本来なら天條様達のミケになられた方々には、代々天女目の当主とされる者が初めに教育や補助等を行うのですが、それが遅れてしまったばかりか、唐堂様にわざわざ来てもらった上に、剰あまつさえ、当主ではない一族の中でも地位の低い私が大役を担ってしまったこと…本当に申し訳ありません」
謝罪の意を表明されてしまう。
深く頭を下げて謝罪する天女目さんに、どう反応するのがいいのか分からず困っていれば、
「やっぱしーな」
腕を組んで不愉快そうに眉を顰める凌久君の反応に、更に私の困惑が増す。
天女目さんは「申開きもございません」と只管謝罪をしてくれるが、ちょっとあの。
「取り敢えず天女目さん。顔を上げて貰ってもいいですか」
私の言葉に漸く頭を上げてくれて、少しホッとした。



