過つは彼の性、許すは我の心 壱


 後方に笑顔が魅力的なイケメン渚君、前方のかわゆい美少女妃帥ちゃん。

 どっちもタイプ…!って言うのは冗談だけど、不穏な空気を流す2人に周囲もどう仲裁していいのかと伺っていれば、


「はい海祇先輩、天條妃帥さん。唐堂先輩が迷惑しています。後周りも面倒臭いと思っているのでやめましょう」


 我らができる武闘派後輩惣倉君が、周囲の気持ちを代弁しているかの様に割って入った。

 ただ言い方が悪い。


「惣倉君その言い方は」

「でもこの話何か意味ありますか?実りのある話ならどうぞですけど」


 確かにそうなんだけど言い方が悪いと思うし「こうもっと、マイルドな言い方にしよう」と言うと、惣倉君はキョトンとしている。あら可愛い…じゃなくて。


「マイルドな言い方って?」

「んー例えば、お二人とも積もる話もあると思いますので、どうぞ後は2人でごゆっくり…とか」

「仲人のおばちゃんみたいやな」

「うぐ」


 凌久君の容赦の無いツッコミは流石関西出身者と言わざる得ない。

 ていうか、そうだ!


「は、話も纏まったわけだし、体育祭後半戦頑張ろう!」


 そうそう今1番大事なことだよね!


「よおし!妃帥ちゃんも来てくれたし頑張っちゃおっかな!」


 円陣でも組んじゃう?なんて周囲を見渡せば、お前何言ってんだ?って言う顔になっていた。