過つは彼の性、許すは我の心 壱


「妃帥ちゃんって荒野で身一つで投げ出されようと、絶対に生き残ってやるって言う気概みたいのがあるから、好きになったんじゃないかなあって」

「…私ってそんなにタフに見るのかしら?」

「見た目は儚げなのに、決して誰にも(こうべ)をたれない、逆に首をたれさせてやるって言う勢いがあるよ」


 ギャップ萌えだよね、これこそ。

 私も妃帥ちゃんのそういう所大好きーーー…だけど、話の流れから察するに、2人は何らかの原因があって仲違いしているんだよね。

 2人の間に流れる空気は、生半可な事が起きたわけじゃないってことは察せられるけど…。

 
「兎に角つづちゃん!」

「は、はい!」


 2人に起きた事について考えていれば、渚君が私の視界にカットインしてくる。


「コイツらにいじめられた俺に言うてや」

「う、うん」

「私が綴をいじめるなんて酷い事すると思われているなんて心外ね」

「お前…あんなん見して、酷い事せえへんってよう言えたもんや」


 うわあ…バッチバチだあ。(小市民感想)


「綴が望んで私の傍にいるって言ったのよ?」

「やとしても、俺かてつづちゃんが大事や。そもそも今回かて危ない目に遭うたのに、助けたんが惣倉やで。そこは天條としてどうなんや?」


 ああ…更なる燃料投下。