ハッと鼻で笑う妃帥ちゃん。
「お前と俺は同じや」
「同じ?同じですって」
不愉快を露わにするが優位は崩さない妃帥ちゃんは「あの時周囲に怯えていた貴方が、今は対等ですって?」と追い討ちをかけた。
「…怯えていたな、でも関係ない」
妃帥ちゃんが眉を顰める。
するとぞわりーーー。
時々天條君達から感じる、
「俺とお前らは一緒や」
息をするのも苦しい圧迫感。
膝を床につきたくなる平伏感。
笑っている印象の強い渚君から感じたことのない、とてつもない威圧感に今すぐ座り込みたくなった。
妃帥ちゃんを庇う様に天條君が前に出た直後、
「渚、お前がつづ怖がらせてどうすんだ」
呆れた様な凌久君の声にハッとする。
「つづちゃんかんにん!」
「あううん、ごめんね。私こそ渚君なのに怖がちゃって」
勝手に怖がってしまってシュンとすれば「俺が悪かった!本当ごめん!」申し訳なくなるぐらい謝ってくれる。
「ううん私が悪い。よく考えれば、渚君が私を傷つけることなんてないのにね」
「先輩落ち込まなくても大丈夫ですよ」
「惣倉君」
全くと言っていいほど怖がっていなかった惣倉君は「先輩以外にも怖がっている人いましたよ」と教えてくれた。今周囲を見ても私には分からないけど…。
「確実に木野島先輩と火ノ宮先輩はビビってました」



