「ご兄妹の一応大事な人が2回も危ない目に遭っているのに、何の対策も立てない、危険性を説明もしない、大変な目に合えば何やっているんだという態度をするだけ。いるだけなら目立つだけだし、いない方がマシぐらいなんですよね、火ノ宮先輩と意見が合うと思いませんでした」
…………ああ惣倉君、君って。
火ノ宮君が目が前の比じゃないぐらい釣り上がって、木野島君は火ノ宮君をどうどう宥めている。シンカンとやらの中で木野島君は損な役割なんだとなあと呑気に思った。
すると、
「クククッ…」
「はははっ…!」
私に巻きつくことをやめた凌久君と渚君がお腹を抱えて笑い始める。
「ええなあ惣倉。おもろい」
「ただの中坊やなかったな」
楽しそうに笑うお2人に惣倉君が「俺面白いこと言ったつもりないんですけど」と、本当に不思議そうに首を傾げていた。
惣倉君は大真面目に言っているだけだから、笑う理由が分かんないんだろうな。
天然入っている惣倉君こう言うところ私も大好き。
「ーーー貴方、何で今の立ち位置に甘んじているの?」
気分を一掃する様に黒壇色の長い髪を払った(良い匂い)妃帥ちゃんに、問われた大物天然惣倉君は、
「甘んじているわけじゃないんですけど、面倒臭くて」
「面倒臭い?」
「貴方もそうでしょう?」
「…」
「…」



