お腹を抱えて笑い始めた惣倉君で、周囲もやや引き気味で見ている。
「ーーー何がおかしいのよ」
不機嫌顔も麗しい妃帥ちゃんは、腕を組んで惣倉君に問いかけるが彼はなんのその。
「おかしい?だって?ふはははっ…先輩聞きました?」
「おかしいって単語は何も面白くないと思うけど、惣倉君マジで大丈夫?」
「はははっ…ははっー…。疲れたあ…」
目尻の涙を拭って、呼吸を整えた惣倉君。
「俺が思っていた以上に切羽詰まっていたんだな。まあ…」
惣倉君は天條君だけじゃなく、火ノ宮君や木野島君達を順繰りに見つめて。
「これじゃあ仕方ないですね」
馬鹿にしているわけじゃないんだけど、ナチュラルに煽る惣倉君。
詳しい事情は分からない私だが、あんにお前ら役立ってねえなと言っているのは分かる。きっと今清水君がいたら卒倒するだろうな、私もちょっと白目剥きたくなっているもの。
「惣倉がよく言う。そこの女が勝手に妃帥に引っ付いて、こっちも迷惑してるんだ」
「よせよマサっ」
こういう時に食いついて来るのが火ノ宮君で、木野島君が窘める。木野島君大変だろうなと他人事ながら思ってしまった。
「迷惑?」
言われた惣倉君はキョトンと年相応な顔で、火ノ宮君を見た。
そして惣倉君はああとなって「奇遇ですね」と穏やかに微笑む。い、嫌な予感が。



