守られているのだったら、あの身体の傷は一体…。
惣倉君の横顔を見るけれど、彼は反応を見せないどころか、
「ああ俺も思ってました。貴方も本当に“天條の不良品”なんですか?」
木野島君の言葉を無視して、妃帥ちゃんに迎撃する。
るり様軍団も妃帥ちゃんをその言葉で表していたが(だから私はブチギレたんだけど)酷い言葉で、妃帥ちゃんや惣倉君を表すそれらは共通認識なの?
話を聞く周囲も止めないってことは、そういうのが当たり前になっているってことなの?
2人とも私にとっては大事なの人なのに。
「ーーー妃帥」
鶴の一言が舞い降りる。
2人の言い合いに、天條君が待ったを掛けてくれた。
ギスギスし過ぎて聞いているのは辛いから、漸く終結するのかと胸を撫で下ろすそうとした。
「お前が惣倉との関わるのよ、」
「獅帥は黙ってなさい」
ピシャリと助けの手を跳ね除ける妃帥ちゃん。
態とらしいお兄様呼びもせずに、自分より大きな惣倉君から目を離さないし、惣倉君も受けて立つように妃帥ちゃんから目を離さなかった。
「…」
「…」
武士の真剣を使った試合を見ている気分。ハラハラが止まらない。
力は拮抗しており、お互いの出方を窺っている状況に見えて、永遠に沈黙するかのように思えた。
けれど、
「ーーー貴方も大変ですね」
惣倉君から仕掛けた。
「何がかしら?」



