「実は先生方に聞いたんだけど、その男達の携帯の1つに綴ちゃんの写真があってね」
「え!?」
彼等が惣倉君に警戒する理由を考えていれば、まさかの木野島君の発言。
「アイツら俺ら以上の問題児でさ、周囲にも綴ちゃんを襲うことを吹聴してたみたいで、」
「へ」
「聞いていた人達も周りに話すなんて思わなかったみたいで、信じてなかったらしいんだけど…」
「は」
言葉も出ないってこのこと。
この短時間でどうやったらそこまで情報収集出来んの?君もダブルオーの系譜?って言いたくなったが「うちの若様に何かあったら責任取れますかって言ったら皆んな直ぐに教えてくれるし、俺顔広いから」と木野島君。
「だから危機一発だったみたい」
良かったねって木野島君。
良かったねじゃない、惣倉君がもし助けに来てくれなかったら…。
ゾワっとした瞬間、誰かの指先が自分の指先に絡まる。
「先輩」
「っ…つ、惣倉君」
「大丈夫です」
安心させる様に笑って私の手を握り締めてくれた。
そうだ、私には友達がいる。
「自分らつづちゃん怯えるやろ言い方気をつけろや!」
「そうそう、つづはあんたらみたいに慣れてへんの」
反対の方の手を握り締めてくれる渚君と、私の首に腕を回す凌久君。
「凌久!つづちゃんに近い!」
「うるさわいな渚はややなあ。なあつづ」



