過つは彼の性、許すは我の心 壱


 パッと後ろを振りかえれば、締め切っていたカーテンが開かれて。

 
「綴、久々ね」

「久々です、綴様」


 濃淡の赤い着物に、流れる様な黒壇色の髪、白皙の完璧なる美貌を持った美少女。(オマケにコスプレカズミさん)


「ひ ひ、妃帥ちゃん!」


 痛みも忘れて大興奮で立ち上がる。

 だって久々の妃帥ちゃんだもん。

 思わず身体が駆け出しそうになるが、惣倉の専売特許・・・・・・・って?となり、立ち止まった。


「それにしても、揃いも揃ってなメンツね。綴は動物園でも始める気かしら」


 ふふっと微笑む妃帥ちゃんは愛らしく感じる反面、トゲを纏っているような物言いに私が戸惑っていれば、


「…それは天條もですよね。天條は指先1つ動かさずに人を殺せるって聞いたことがありますし」


 いつの間にか私の横にいた惣倉君までトゲトゲしい物言いに。


「あら言葉まで暴力的ね」

「俺も驚きました。何の役目も果たさず、聞き耳を立てているだけの天條がいるなんて」

「聞き耳なんて立ててないわ、ねえカズミ」

「はい。妃帥お嬢様が起き始めたのはほんの数分前です」


 はわわ思っても見ない所で対決が…。


「なら余計に驚きですね。自分のミケが襲われているのに、呑気に寝ているなんて」

「…貴方が襲ったのでは?」


 私の話なのにどう止めていいのやら。