「つづちゃんの一大事やで!うっさくもなるわ!」
「だ、大丈夫だから渚君」
目の前に来た渚君は私の膝を見て「怪我している!」と大騒ぎの渚君。
落ち着いて、どうどうとやっていれば。
「ほんまか!?夏波!」
頷く夏波ちゃんに漸く安心した様に息を吐く渚君。
さっき携帯に連絡してたのって…。
ちらりと夏波ちゃんの方を見れば、夏波ちゃんは私にだけ分かる様にウィンクする。
玉の様な汗を掻く渚君を見て、ああそっかと腑に落ちる。
私だって渚君が同じ様な目にあっていたらと全力で心配するし、例え何も出来なくても、私の出来る範囲で力になりたいって思うよね。
「良かった…」
「ほら、アレはちゃうって言うたやろう」
安心する渚君に対して凌久君は呆れながらも、私の膝を見て「そやけど良かった。つづちゃん無事で」と微笑んだ。
「はあ…救急車まで来とったから、てっきり大怪我したか思うやん」
「救急車?」
普段聞かない単語(私はつい最近刺されて聞いたけど)が聞こえたんだが。
「そうなの。保健室の当番私だったんだけど、急に呼び出されて行ったら、大怪我した人が複数いてね。それ捌いていたら遅くなっちゃった」
「そうだったんだ…」
夏波ちゃんの話によれば、養護教諭でも戸惑う様な怪我をしていたようで、使えものにならなかったから、夏波ちゃんが指揮って救急車呼んだり、それまでの手当とかしていたらしい。



