「うんー…惣倉君とも話していたんだけど、暫くは出来る限り1人にはならないようにするぐらいしか思いつかないかな」
根っからの庶民にはボディーガードを雇うなんて出来ないし、そもそも家族にも何て説明するべきか。
惣倉君の可愛らしさにクラクラになっている場合じゃ無いのよね。
「ねえ綴ちゃん」
「うん?」
「兄は頼りない?」
「渚君?…ううん頼りになるならないじゃなくって、関係が無いのに巻き込むのが申し訳なくって」
自分の事情に人を巻き込むもって結構ハードルが高いし、渚君が大事だからこそ傷ついて欲しくないとも思ってしまう。
黙って左隣に座っていた惣倉君が、
「…それ海祇先輩に言ったら泣いちゃいますよ」
と言いながらクスッと笑った。
「泣いちゃうの?渚君」
「もう大泣きだよきっと」
「ええー…」
夏波ちゃんまで言うなんて…と思っていたら、夏波ちゃんが悪戯っぽく笑って「じゃあ今お兄ちゃんに聞いてみる?」と言った。
どうやって、と言い掛けた瞬間、ドタバタ走る音が保健室に近づいてくる。
そして、思いっきり保健室の扉が横に思いっきり開かれた。
「つづちゃん無事か!?」
「渚君!」
目をパチパチとしていれば渚君の後ろから、
「渚早すぎや…」
疲れた様に凌久君まで登場する。
「でつづちゃん怪我どうなんや!?」
「渚うっさい」



