過つは彼の性、許すは我の心 壱


 立ち上がって腰に手を当てて答える夏波ちゃん。

 今レッドカーペットに立っていても違和感のないポージングに、本当に私の一個年下だったけ?と思ってしまう。


「彼は?」

 
 長い睫毛に縁取られた瞳が、惣倉君を見下ろす。


「あ、惣倉影刀君。中等部生で、生徒会の仕事手伝ってくれているの」


 惣倉君は立ち上がって「唐堂先輩の好意で生徒会室に居座っています」と頭を下げた。


「貴方が…」


 夏波ちゃんは顎下に手を当て何かを考えている様子。


「夏波ちゃん?」

「いや何でも無い。兄から聞いています、よろしく」

「よろしくお願いします」


 お互い自己紹介を終えた所で「何の話をしていたの?」と私の右隣に座る。

「惣倉君も座って?」と夏波ちゃんが促すと、惣倉君が「失礼します」と私の左隣に座った。

 改めて私に起きたことを「ああ、さっきね。倉庫に閉じ込められちゃって…」と話し始めると、どんどん険しくなって、話し終えた後は溜息を吐いた。


「ほんまにしゃあない人達」とボソリと呟いた。


「私鈍臭すぎて、惣倉君にも迷惑かけちゃってお恥ずかしい…」

「違う。綴ちゃんのことじゃない、天條先輩達のこと」


 夏波ちゃんは「失礼」と言って携帯を取り出して、何かを手早く打つとさっとしまった。


「っで、綴ちゃんはどうするの?」