「嫌ならクラスは違うけど土師先輩でもいいかと。護身術の心得とかはあるだろうし」
「渚君が嫌ってわけじゃなくって…凌久君も慣れている系なの?」
「危機察知能力とかは海祇先輩より高そうじゃないかと」
本当に君は何者なんだ。ダブルオー惣倉なの?(某有名映画スパイの生まれ変わりか何か?)
「その2人が嫌なら、人の目がある場所になるべくいるようにするとかですかね。人目があるってそれだけでも抑止になりますし」
「2人が嫌なわけじゃないけど!」
惣倉君の方が荒事慣れすぎていやしませんかね。
「俺が傍に居られるのが1番良いんですけど…はあ本当に先輩と同い年ならなあ」
私の膝に両手を置いて俯くので、彼の綺麗な濡羽色の髪を撫でてみる。
「…先輩ちゃんと考えています?」
「うん…一応は。でもありがとう。私のこと私以上に考えてくれて」
可愛い後輩が私のこと考えてくれていることが、不謹慎だけど何でかとっても嬉しい。
でも、
「惣倉君は私以上にもっと自分を大事にしてね」
有難いんだけどね、それで惣倉君が傷つく方が辛いから。
惣倉君は「それはできないです」と真面目な顔をして言う。何でやねん。
「どうして?」
「先輩の方が大事だから」
…………惣倉君、君って。
「もうっそんなリップサービスいら、」



