過つは彼の性、許すは我の心 壱



 丁度その時、ピンポンパンポーンーーー…。


「あ、お昼だね」

「そうですね」

 
 お昼になったことを放送部がお知らせしてくれている。


「もうお昼だね、午後の部も頑張ろう!惣倉君!」


 お昼もりもり食べて頑張ろうぜ!と無駄に元気な声で言った。一競技しか出てないから午後は頑張らねば。

 そんな思いと共に惣倉君に伝えたが、ピタリと惣倉君が止まる。


「?どうしたの?」

「いや…そう、ですね」


 今まで軽快に返していたのが嘘かの様に気不味そうな惣倉君。

 もしかして、


「やっぱり重い?」


 ウチの学校はマンモス学園だから敷地もそれなりに広大で、グラウンドから倉庫までそこそこな距離を歩かないと行けないのは言わずもがな。

 未だ校舎の側面にあたると所を歩いているわけだし、そうだよ普通に考えていたら辛いよね。


「痛みさっきより引いて来たし、多分歩けるよ」

「あ違うんです、全然それは大丈夫なんですけど」


 子供が親に、自分の失敗をどう伝えればいいのか分からない。

 そんな空気を感じたけど、失敗って何って?話しだし、私もうむむ…となってしまって「取り敢えず保健室行きましょうか」と惣倉君が歩き始める。


 この数時間後に、惣倉君が気まずそうにした意味を知ることになる。