惣倉君の言葉に、待てするのを止めた。
「今決めました」
ふと顔を上げれば、私を優しく見つめて微笑む惣倉君がいて。
「俺それだけで頑張れます」
何処か影と静謐さを備えた彼のその姿に美しさを感じ、思わず呆けてしまった。
「先輩?」
「え、ううん!だだだ大丈夫!!」
ーーーーだからその言葉の重みとか、真意とか考えてなかった。
惣倉君は着ていたジャージの袖でグイグイ私の顔を拭いてくれて「先輩顔と膝が大変なことになってますよ」と言いながら、軽く苦笑する。
それに「す、すまんな」と変な謝り方をしてしまった。
「どんな謝り方ですか、ははっ…」
「う、うう本当お恥ずかしい限りで」
彼から離れて頭をぽりぽりと掻く。
「先輩取り敢えず保健室行きましょう」
「あ、うん」
膝もだけど、手までジンジンして来た。
「どうぞ背に乗ってください」
惣倉君はさも当然に背に乗れとしゃがんだ。
「だ、だ大丈夫だよ!流石にそこまで面倒かけられない!」
「こんなぼろぼろの先輩を歩かせて連れ行ったら、それこそ俺ひとでなしですよ。俺の為だと思って下さい」
うっ…そう言われたら、従うしかないじゃないか。
「ちょっと体重増えているからね?今背に乗った体重を本来の私だと思わないでね!」



