過つは彼の性、許すは我の心 壱



「でも、天條先輩って一緒にいれるように色々アドバイスを」

「それでどうなった?結局今獅帥からは見放されてるやん」


 凌久君現実突きつけ過ぎぃ。


 客観的に見れば、火渡君ご実家の使用人バイトに戻ったから接点も無くなったし、さっき洋直ちゃんとすれ違っても天條君全く気にしてなさそうだったから脈ないかもとも思っちゃうけど、けどね。


「そうかも、しれないですけど!まだ直接言われた訳ではないですし、」


 そうそう!まだ負けた訳じゃない頑張れ洋直ちゃん!今は君の味方だ!


「獅帥のことは分からへんけど、アマガイって奴は自分がおもろい感じたらどうでもええって奴やわ」

「…それは、」

「アンタも分かってるはずや。アンタに希望を持たせつつ、弄び、酷い目に遭うたら慰めて、どこの詐欺師やでアイツ」

「…」


 岸谷洋直完全沈黙。

 こ、これは先輩として助け船を出さねば。


「あ、あのさ。結局アマガイさんってどんな人なのかな?」


 話の方向性だけでも変えることを試みる。


「カス」

「カスじゃなくって」

「…すっごくチャラい感じですね」

「木野島君より?」

「木野島先輩はチャラそうに見えるだけですけど、アマガイ先輩はあの、チャラいんです」


 カスでチャラ中のチャラ男。

 このままだと金ピカで女の子を侍らせているイメージしか沸かないぞ。