過つは彼の性、許すは我の心 壱

 

 直向きに思うことって中々難しい思うし、思いをぶつけられている相手が迷惑だと思ってない限りは頑張れと応援する。

 相手はあの天條君だし、暫定清維という最強美少女がライバルにいるけど、まだ全然攻める余地はあると思いたい、いや思います。(希望的観測)

 清維がライバル以外は考えたことを簡単に伝えれば「ありがとうございます」と淡く微笑む洋直ちゃん。

 洋直ちゃんぐらいの年頃ならもっと好きな人について語ったりするのが好きだろうに、中々気持ちを吐露する相手もいなかったんだろうなあ。

 いっそ渚君みたいに豪快に笑った方が案外洋直ちゃん似合いそうだし、暗い空気も一新できそう。


「そう言ってくれるのアマガイ先輩と唐堂先輩ぐらいで」


 っと、ここで新しい人物。


「アマガイ先輩?」

「はい、ご存知ないですか?」


 聞き覚えあったかなと首を傾げると「ああつづは知らんとええわぁ」と凌久君の謎のアドバイス。


「何で?」

「あないな奴知っても毒にしかならへん」


 凌久君がそこまで言うなんて。


「そ、そんなに悪い人でもないですよ」


 洋直ちゃんは慌てて付け加えるが、そんなにって言うってこと悪い人は悪い人なのか。


「あのなあ…フレアの悪い噂の半分以上はアイツの所為やろう、アンタかて分かってるはずや」