過つは彼の性、許すは我の心 壱


 自分でも顔がぶわあっと赤くなっているのが分かり、恥ずかしさからきええと振り払うとする、が。

  
 ふわっと。


「え」


 それより早く凌久君の指先が私の首の後ろにいき、


「ほなつづが触ってもええって言う触り方教えてや」


 まあた、たっぷりと艶の滲んだ低めの声色で囁いてくる。


「〜っ一発レッドカード!退場!退場です!」

「そう言わんといて〜」

「引っ付かない!」


 さっきまであんなに天條君達に噛みついていたのに、今はころころ笑って私に引っ付いて来る。私の心配を返せって感じだ。


 そこに、


「あーなるほどアンタ結構遊ぶタイプだったんだね」


 と不快そうな顔をして火ノ宮君が水を差してきた。


………遊ぶ?って何だ。


「意味が分からないんだけど」

「純情ぶるなよ。聞けば海祇とも仲良いらしいし、コイツがここまで女と馴れ馴れしくするのもあり得ないし」

「…そうなの?」


 案外ピュアボーイなのか凌久君と見上げる。

 私の首に巻きつながら「どないかいなあ、確かにつづと他の女との付き合い方ってちゃうかも」と言う。私の凌久君ピュアボーイ像は早々にちりとなって消えた。


「どう違うの?」

「おっ。俺と恋バナする?」

「凌久君の恋愛観気になるなあ」

「俺もつづの恋愛観気になるなあ」

「あれ両思い」

「付き合うてまう?」