そう言えば殺傷沙汰にもなったとか言っていたっけ…ていうか正に私巻き込まれていたじゃん。
『うるさい!離してよ!』
『駄目です!先輩そんなことしたら!』
姉小路先輩…。
あの時は偶々先輩が思い止まったから良かったものの…だし、身の危険を現実的に考えないといけない事態なのか。
「そう言う時のお前らだろ」
それこそスタンガンとか持っていた方がいいのだろうかと考えていたら、凌久君のヒヤリとした声に現実に戻される。
「って言ってもね」
「だから、その場にいなかったんだからどうにも出来ないでしょう」
木野島君も火ノ宮君も答えようがないって感じの返答。
まあ確かにって感じだけど、凌久君の纏う空気がまた冷たくなったのを感じた。
「あんたらそう言うてなんかあってもそう言うんか」
「そういう訳じゃないけど…」
「巻き込まれた側もたまらんな」
「そこの女が勝手に引っ付いて、勝手に妃帥が決めたんだから後手に回るのも仕方ないし、そういうならアンタが守ってやんなよ」
「出来ひんさかい言うてんやろう…ああそれとも高貴なお方である天條様達は下々の者は助けてくださらないと」
木野島君と火ノ宮君の言葉にはっと鼻で笑った凌久君は、今まで無言を貫いていた天條君を見る。



