きっとキャラじゃないとか思っているんだろうなあと思うとまた微笑ましくなったが、ここは引き締めて、
「うん分かった」
凌久君に大きく頷いた。
彼は手で仰ぎながら「やっぱしキャラとちがうわ」と言っていて、折角堪えていたのに思わず吹き出す。
「凌久もかたなしやな」
「あんたもやろ渚」
「俺は好きでつづちゃんにかたなしだ」
胸を張る渚君をジト目で睨んでいた凌久君が突如。
「えっ」
「渚ばっかずっこいわ、つづ俺とも仲良うしよう」
「凌久つづちゃんに引っ付くな!」
ドスンと私の隣に座って(渚君と反対)渚君と同じ様に私の首に腕を掛けて引き寄せてくる。
「うっざ離れんかい!」
「絶対いや」
渚君まで顔を近づけて来て色々手に負えない。
ああ、また私を挟んで始まった。
「大体凌久はつづちゃんと一緒にいすぎや!」
「そんなん渚家にかまけてきいひん方悪い」
ーーーでも、彼等らしい。
私は本当に周りに恵まれている。
天條家の謎のしきたりとか、るり様軍のこととか。
色々不安なことも多いのは確かだけど、2人と話しているとどうでも良くなるぐらい安心してしまった。
頼もしい2人がそばにいてくれる。
それだけで大丈夫…………そう思ったんだけれど。
何で渚君が天條家について調べていたのか、何で凌久君があれだけ心配してくれていたのか、その理由を後から嫌でも思い知ることになった。



