思っても見ないものを食べて美味しいんだけど美味しいって言いたく無い…もう駄目だ語彙力ないっす。
「ふ、くくっ…はははっ!」
渚君?
お腹を抱えて笑い始める渚君に目をまんまるにしていれば、
「わっ」
「つづちゃんはこういう子やで、分かっていたやろう」
ぐっと渚君の腕が首ににかかり引き寄せられる。
隣ではそれはそれは楽しそうに笑っていて、私の好きな笑顔だった。
「…渚に言われんでも分かっとった」
「どうだか」
渚君と凌久君の立場が逆転したみたいに、渚君はくすくすと凌久君を笑う。私も何だか微笑ましくなって一緒に笑っていたら「ごほん!」と決まり悪そうに凌久君が咳払いした。
「つづあのな」
「ふふっ…ん?」
「俺なんかでも、もしかしてなんか出来ることあるかもしれへん。そやさかい、七曜関係でなんかあったら相談しなはれ」
打って変わって真剣な表情で私に言う凌久君。
初めて会った時は自分の一欠片すら見せない、頑なな人だと思っていた。
じっくりとこっちの動向を伺い、欠片でも溢れれば瞬時に巻きついて離さない。
『なあ…アンタ何で地元から離れたんや?』
攻撃される前に相手の弱みを握る。
そう例えるなら蛇みたいな人。
勝手にそう思っていたけれど…本当に変わったなあの頃と。



