丸眼鏡越しに伺う視線は、物陰から見知らぬ人が来た時に様子を見守る子供の様に見えた。
「うん多分。ただそこは犯した罪にもよる所はあるかもしれないけどね、性的な犯罪とかだったらちょっと考えるかもしれないし…ああでも1回だけなら冤罪の可能性もあるから何とも言えないし、うーん…」
やばい混乱して来た。
もし話って仮定が多過ぎて話しがあっちこっち行きがちになる。
………えと、とにかく何が言いたいかって言うと、
「要はさ、凌久君のことを私がどれだけ知っていて、好きかが重要なんだよ。知っていれば凌久君がそういうことする人なのかって分かるだろうし、例え事実そうだったとしても凌久君にはそれなりの事情があったんだって思える」
「…」
「凌久君は思慮の浅い人じゃないって短い付き合いだけど分かってはいるつもりだよ」
「…騙されていると知っても?」
「それも…仮定条件によるかもしれないけど、勝手に私が信用していたわけだから、凌久君のことを恨んだりとかは無いと思う。寧ろ見る目のなかった自分を恨むかなあ」
結局信じるって決めたのは自分だしね。
話をそう締め括れば、
「凌久君?」
「…」
凌久君は何とも形容し難い顔になっていて、口を手で覆いながら…こうなんて言うんだろう。



