良い匂いがする、これ凌久君の匂いだ。
それだけ凌久君に近付いているってことで、あまりにも自然な動作で渚君も私も反応出来なかった。
「そやけど…つづがほんまに教えて欲しいんやったら、教えて上げんで?勿論、」
2人っきりでと耳元で囁かれた瞬間、痺れるような感覚が身体に走った。
「お前!」
「おっと」
渚君が行動する前に凌久君はローテーブルの後ろに引き下がる。
「セクハラダ!」
「そうやそうや!セクハラや!」
カタカナで抗議しながらひゃー!とゾワゾワする身体を摩る。何故だか渚君まで私を摩ってくる。
「セクハラとちがうもん、つづ嫌な気持ちした?」
もんって…私より可愛く使いやがって。
膝に肘をつきながら笑う凌久君は、今から雑誌の表紙でも撮るんですかってぐらいかっこいい。腹立つ。
「…嫌な気持ちはしなかったけどさ」
「そう言う問題ちゃうやろう」
急にMAX色気を醸し出されて対応できる人なんていない絶対。顔が赤くなっている自信あるよ。
「渚君といい凌久君といい…本当人で遊ぶのやめてよ!」
MAX膨れっ面になりながら凌久君を睨みつければ、
「ごめんな、つづが可愛くてな」
ケタケタ笑って返す凌久君。
「つづちゃんが可愛くてって言うのは同意だけど、セクハラは違うだろう!」



