「参りました、兄上」 「来たか。まぁ座れ」 一週間ぶりに会うクロヴィスは、いつになく上機嫌な様子だった。 表情などは普段と何ら変化はないが、通常目を合わせるだけで走る緊張感を、今日は感じない。 その理由はおそらく、ルクレール侯爵の件が片付いたからなのだろう。 (……兄上の目が笑っている。余程上手く事が運んだようだな)