王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?

【もし美姫が碧人の発言を聞いていなかったら…】

という、

IF設定の結婚式から初夜のお話になります。







ー今日、婚約者と結婚する。



お互い恋愛感情があるわけじゃない。



むしろ、婚約者である美姫は、

幼なじみの伊集院のことが好きだから可哀想でもある。



しかし、

美姫は妃教育もしっかり勉強してくれ、

これ以上ない婚約者だったこと、

王族や貴族である以上、どちらにしろ恋愛結婚は難しいため、仕方がなかった。



ーせめて高校生活は伊集院と一緒に過ごさせてあげようと思って、お昼ごはんなど誘わなかった。

しかし、結婚してからはなかなか会えなくなるからな…



どうにか結婚してからも美姫と伊集院が、

少しでも会えたりしないか考えていた。



なぜそんなことを考えるかというと、

美姫のためというのもあるが、

俺自身伊集院と会っているときの、美姫の笑顔が好きなのだ。



ー俺といるときは緊張しているのか、あまり笑ってくれないからな…



そんなことを思いながら歩いてたら、

美姫の控え室に着いた。