王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?

碧人様は私から離れて、

棚まで歩いていき、

引き出しを開けて何か取り出していた。


そして、私の前まで歩いてきて、

(ひざまづき)き指輪を差し出した。


「美姫のことが好きだよ。
一生大切にする。結婚してくれませんか?」

ー私はビックリしすぎて、何も反応できなかった。



「婚約していたのに、指輪の用意が遅くなってごめんね。
用意したら本気ってわかってもらえるかなと思って。」


私はだんだん実感が沸いてきて、


「はい、お願いします」と目をウルウルしたがら答えた。


「ありがとう。あと、…やり直してもいいかな?」


「はい?」


「キスしてもいい?」


私が顔を真っ赤にしながら頷くと…


ー優しく唇に口付けられた。


「次からは聞かないからね」と囁かれた。


私は更に自分の顔が真っ赤になっているのがわかったため、碧人様に抱きつき顔を下に向けて、

碧人様に顔が見られないようにした。


「結婚式までもつかな」

ー碧人様が良くわからないことを言っていたが意味を聞く余裕はなかった。


「結婚式延期の件はもう大丈夫って伝えていいかな?」


「はい!」


「そうしたら、明日お互いの両親と食事会を開こうか」


「明日ですか?私の両親は平気ですが、

碧人様のご両親が…」


ー碧人様の両親はすごく多忙だから明日は難しいはず…そう思いながら見上げると、


「僕の両親も大丈夫だよ。大丈夫にさせるから」

と碧人様のいつもの笑顔?、

ーいや少し目が笑っていないような気がする顔で言われた。


「結婚したら覚悟してね。」

ー何を?と聞く前に、もう一度キスをされた。










最後までお読みいただきありがとうございました!!!

一度本編はこのお話で完結となります。

次回は【結婚式ー初夜】の番外編を更新予定です。

上記のエピソードが終わり次第、

不定期での番外編更新になるので、

ブックマークしていただけると嬉しいです(^^)


では、改めてありがとうございました!!