「すごく美味しいよ」
「美姫があーんしてくれるなんて思ってなかったから、すごく嬉しくてビックリしちゃった」
と、微笑みながら言ってくれた。
でも内心引いてるかもしれないよね、
二口目いこうとしないし…
「またあーんしてくれないの?」と耳元で囁かれた。
「ふ、二口目からはご自身で」
「そっか、残念」
碧人様はいたずらな笑顔で、自分でお弁当を食べ始めた。
碧人様は大食いのイメージがなかったが、
想像以上に食べている。
「あ、あの無理しなくても平気ですよ。
サンドイッチもあると思いますし…」
「それは雪に食べてもらうからいいよ。
お願いだから、美姫の作ったご飯食べさせて」
と言われた。
ー碧人様はやさしすぎる。
そもそも王族の方は、
毒を盛られることに備えて、
耐性をつけるために、幼少期から毒を少量口に入れるようにしてると聞いたことがある…
多少下手な料理くらいでは引かないのかもしれない。
ーどうすれば碧人様を引かせられるんだろう?、と考えたとき、
あることが思い浮かんだ。
あれをすれば絶対引くけど、
もう1回引かれたら今度こそ泣いちゃうかもしれない。
でも、もうこれしかない!と思い、
私は碧人様に「失礼します!」と言って抱きついた。
「美姫があーんしてくれるなんて思ってなかったから、すごく嬉しくてビックリしちゃった」
と、微笑みながら言ってくれた。
でも内心引いてるかもしれないよね、
二口目いこうとしないし…
「またあーんしてくれないの?」と耳元で囁かれた。
「ふ、二口目からはご自身で」
「そっか、残念」
碧人様はいたずらな笑顔で、自分でお弁当を食べ始めた。
碧人様は大食いのイメージがなかったが、
想像以上に食べている。
「あ、あの無理しなくても平気ですよ。
サンドイッチもあると思いますし…」
「それは雪に食べてもらうからいいよ。
お願いだから、美姫の作ったご飯食べさせて」
と言われた。
ー碧人様はやさしすぎる。
そもそも王族の方は、
毒を盛られることに備えて、
耐性をつけるために、幼少期から毒を少量口に入れるようにしてると聞いたことがある…
多少下手な料理くらいでは引かないのかもしれない。
ーどうすれば碧人様を引かせられるんだろう?、と考えたとき、
あることが思い浮かんだ。
あれをすれば絶対引くけど、
もう1回引かれたら今度こそ泣いちゃうかもしれない。
でも、もうこれしかない!と思い、
私は碧人様に「失礼します!」と言って抱きついた。

