「ごめん、雪がサンドイッチ持っていたんだ。もう少し待ってくれる?」
「い、いえ。今日は実は私がお弁当作ってきて」
「え、本当に?嬉しいな」
おそらく好きでない人の手作りお弁当なんて、引くだろうに、嬉しそうに碧人様はそう言ってくれた。
ーただ、私は料理が上手くない。
味はそこまで悪くないのだが、見た目が本当に良くない。
もちろん碧人様に食べてもらう為に、
自分の中では、とっておきの料理を作った。
しかし、ただでさえ豪華な料理を食べている碧人様にとっては、びっくりするような料理だと思う。
ーそもそも王族の人は毒が入っていないか確認しないと食べられないのでは?
この作戦失敗かも?と色々考えが止まらなかった。
お弁当を開けていいのか悩んでいると、
碧人様が自分に開けさせてと、カパッと蓋を開けてしまった。
「…こんなに沢山作ってくれたの?」
おそらく美味しそうと褒められる料理じゃないから、そこだけ褒めてくれたんだろう。
「えっと、見た目が悪いのですが、
味はそこまで悪くないので…」
いつもの私ならすみません、やっぱり自分が食べますと言うところだが、
ここは碧人様を押して引かせる作戦!
思い切って私は、
「あーん」と碧人様の口元におかずを持っていった。
碧人様は驚いたようで、
言葉を出さず、口も開けなかった。
やっぱり引かれた。
思い通りなのに辛いな。
自分で食べようと箸の向きを変えようとしたとき、ぐいっと碧人さまの口元に運ばれた。
「い、いえ。今日は実は私がお弁当作ってきて」
「え、本当に?嬉しいな」
おそらく好きでない人の手作りお弁当なんて、引くだろうに、嬉しそうに碧人様はそう言ってくれた。
ーただ、私は料理が上手くない。
味はそこまで悪くないのだが、見た目が本当に良くない。
もちろん碧人様に食べてもらう為に、
自分の中では、とっておきの料理を作った。
しかし、ただでさえ豪華な料理を食べている碧人様にとっては、びっくりするような料理だと思う。
ーそもそも王族の人は毒が入っていないか確認しないと食べられないのでは?
この作戦失敗かも?と色々考えが止まらなかった。
お弁当を開けていいのか悩んでいると、
碧人様が自分に開けさせてと、カパッと蓋を開けてしまった。
「…こんなに沢山作ってくれたの?」
おそらく美味しそうと褒められる料理じゃないから、そこだけ褒めてくれたんだろう。
「えっと、見た目が悪いのですが、
味はそこまで悪くないので…」
いつもの私ならすみません、やっぱり自分が食べますと言うところだが、
ここは碧人様を押して引かせる作戦!
思い切って私は、
「あーん」と碧人様の口元におかずを持っていった。
碧人様は驚いたようで、
言葉を出さず、口も開けなかった。
やっぱり引かれた。
思い通りなのに辛いな。
自分で食べようと箸の向きを変えようとしたとき、ぐいっと碧人さまの口元に運ばれた。

