狂い花は愛されたくて、




やっと見つけた妹について聞きたいことはたくさんある。だけど、下手に聞いて妹との関係がバレることはまだ避けたい。コウの前では特に、“ユラ”を演じなきゃ。




集中して、あたし。

目の前の男がただのシスコン野郎だってことは忘れて、惚れてるフリをするの。







「でもぉ〜……」

「アイカがお前がいいっつってんだよ」







実の姉のことを覚えてない薄情な妹にそんなこと言われても全然嬉しくないんですけど?





しかもコイツの『お前、俺に絶対逆らえねぇよなぁ?』っていう態度が腹立って頷きたくない。いや、呼ばれればいつでも股開く都合のいい女なのはあたしなんだけど、それにしてもだ。






こんなシスコン野郎の言いなりになるのはゴメンだ。





あえて渋ってみせるのは、演技しながらでもちょっと反発したくなってしまうから。あんまりあたしは舐めんなよって。あと、そんな簡単に頷きすぎても不審がられるかもしれないし?










「じゃあアイカちゃんとあたしが仲良くなれたらぁ、あたしの“お願い”聞いてくれますかぁ?」







これが妹の幸せのぶち壊せる一歩になるなら、あたしはオトモダチごっこでもなんでもやり遂げてみせる。