彩恋に揺れる


「…」

すっ、と、画面を暗くした。

今日はゆうから貰ったピンをつけているからか、テンションを上げてくれているみたいだ。

まあ、私の私物は基本的に、シャーペン1本から靴下に至るまで、全部ゆうの選んだものなのだけれど。

…というか、ピンはそんなにおっきくないんだけど。よく見えたね、すごい視力。

もっと恐ろしいことは、これは笑顔で彼らと話しながら打っているであろうことだ。

彼女なしで通してるけれど、これ、バレないのだろうか。それともみんな頭が弱いの?

なんて、少し失礼なことを考えながら、未だ鳴り止まない通知を見つめる。

あ、そうそう、彼からのメッセージの中の、彩というのが私の名前。

主人公の名前が3番目に出てくる物語ってどうなんだろうね。タイミング逃した感半端ないね。

改めまして、美染(みそめ)(あや)

少しだけ愛が重くて秘密いっぱいの彼氏がいる、極々普通の、高校一年生です。